僕はビットコインが12万ドルを視野に捉えた2025年6月頃から、「ビットコインは大暴落する」と言い続けてきました。
金に関しても、歴史的大暴落を演じた1週間前から「まもなく暴落すると思う」と言い続けていました。
どちらも聞いた記憶のある方、多いと思います。
Zoom配信をするたびに言っていたので、記憶にしっかり残して損失を回避できたメンバーも多いことでしょう。
これらは極端に成功したと言える例ですが、僕は常々、反発ラインを読み解く能力に比較的長けているという自負があります。
自慢ではなく、要するに僕はコントラリアン投資家・トレーダーだということを言いたいのです。
コントラリアンとは要するに「逆張り投資家」のこと。天邪鬼という意味が転じています。
相場が過熱気味になってきたらその後1年間上昇が続くとしても容赦なくすべての株を売り払います。利下げ発表後にドル円が急落しても、果敢に買い向かいます。そうすれば天底を捉えられますからね。
ところで、コントラリアンと聞いて個人的に印象深いのが、「知られざるマーケットの魔術師」に登場するコントラリアン・トレーダー、ジェイソン・シャピロ氏。

今回は同書の中に登場する彼のインタビューの中で、特に興味深い一節を引用し、ビットコインと金に関してなぜ「もう終わりだよ」と言い続けられたのか、種明かしをしたいと思います。
価格が割り引かれるのではない
ジェイソン・シャピロ氏が実際にどんな手法を用いて、どんなトレード哲学を持っているかはぜひ書籍をご覧ください。
同書の中にはかのピーター・ブラント氏のインタビューも登場します。
数あるシリーズの中で特におすすめの一冊です。
さて、早速ですが、ジェイソン・シャピロ氏に行われたインタビューの中で特に印象的な一節を原文のままどうぞ。
私が世界に向けて伝えたいことがあり、それがこのインタビューを引き受けた理由だとすれば、それは参加の重要性を伝える為です。市場に割引のメカニズムの働きがあることは、誰でも理解しています。人々が気づいていないのは、価格が割り引かれるのではないということです。割り引かれるのは参加なのです。価格が50から100になったらから、ファンダメンタルズの強気要素が割り引かれるのではありません。みんなが買っているから、強気要素が割り引かれるのです。アマゾン株がこの原則の良い例です。この株が700〜800ドルの水準に達した時、だれもがこんな株価はバカげていると思っていました。アマゾンはバブルだという話も盛んに行われました。しかし、明らかに大多数の人がこの株を持っていなかったし、バブルとも呼んでいませんでした。この株は現在2300ドル以上で取引されています。
なんだか難しいですが、要は簡単です。
ブロックチェーンという画期的な概念を持って、そこに価値があるということがわかっているのであれば、ビットコインは1000万円にも1億円にもなれるのです。
ただし、「買う人」がいなくなったら価格は下がるのです。
至極当たり前なことを言っています。世の中を見渡せばこんなことは様々あります。
どんなに業績、財務ともに優良な企業でも、その企業名がまったく有名じゃなければ誰も買わないので株価は上がりません。
「バリュー株投資」と銘打ってずっと塩漬けの方、多いんじゃないでしょうか。
ビットコイン

さて、まずはビットコイン。
2024年に半減期があり、過去の半減期の1〜2年後には価格が高騰してきたことから、2025年も史上最高値を付けましたね。
この時点で「半減期後は最高値」はもう達成しているのに、SNSを見渡すとなぜか「BTCは20万ドルに達する!!」「2026年には1億円!!」と騒いでいるアホな方が散見されます。(執筆時点の価格は89,700ドルですw)
さて、今度は世間を見渡してみましょう。
東京のカフェに行くと失礼ながら「え、おいくつですか?」と聞いてしまいたくなるほどご高齢のマダムが、おそらく50〜60歳程のこれまたマダムに「ビットコインを買わなきゃダメよ!」と言っています。
勝手な妄想で申し訳ないのですが、おそらく彼女たちは株を買ったことすらないどころか、証券口座も持っていないことでしょう。
「靴磨きの少年が市場の話を自慢げにし始めたらバブル」とはよく言ったものですが、まさにその典型です。
普段市場と一切関わりのない人たちがそんなことを自慢げに話し始めたら、「そんな人たちまで買っている」ということなのです。
もう、あとは誰が買うの?という状態なわけです。
そんな状態にある中で、2017年の最高値から始まる上値抵抗線に価格が接近した時点で「ビットコインはもう終わりだよ」というのは難しいことではありません。
そして、高値掴みをした素人さんが多いはずなので、狼狽売りが出るのも明白。価格が高いので、下落幅も大きくなることも当然。すなわち、「暴落」と言えるわけです。
以上が、ビットコインの天井を予言できた理由です。予言でもなんでもないのです。笑
GOLD
次にGOLDですね。

GOLDについてはビットコインと違って、商品そのものがもう終わりというわけではありません。数年で1万ドルに達すると思います。
2025年、GOLDはおよそ2600ドルから、執筆時点でおよそ4300ドルと、約65%の高騰を見せました。紛れもなく、今年上位のパフォーマンスをもたらした銘柄でしょう。
しかし、金って実は、長期間で見た時の年間平均上昇率は3%前後という、インデックス投資よりも冴えない銘柄なのが本当のところなのです。
そんな金が高騰している。怪しいですよね。裏では銀もプラチナも大変な値上がりをしています。つまり、貴金属バブルです。
「市場を圧倒するパフォーマンスを出している」状況では、その相場がバブル化するかどうか、注意が必要です。
金に関しては10月、下記のような事象が起きました。
- 御徒町の貴金属屋に行列ができている様子をニュースで放送
- 世界の貴金属屋の来客数が増えているという海外ニュース
- 金ETFの資金流入が急増
ものの2ヶ月でおよそ30%もの急騰相場を演じた矢先にそんなことが起きたのです。
これはまさにFOMO(Fear Of Missing Outの略。取り残されることへの不安という意味)相場です。
そんな相場は盛大に崩れるに決まっています。
先ほどの「そんな人たちまでもが買ってるの?」現象です。
人気と需要と知名度と業績は別物
以上の2例を見ただけでもわかることがありますね。
それは「人気と需要と知名度と業績は別物」ということです。
どんなに業績の良い企業だって、知名度がなければ株は上がりません。
どんなに人気があっても、知名度が低ければその買いは続きません。
どんなに需要があっても、知名度が低ければ代替されます。
わかりやすい例に例えると、利下げ期待でドル安が進行して、実際に利下げが発表されるとドル高になるという、僕たちがよく目にするあの現象です。
決算が良さそうだからと高騰した株が、いざ強い決算が出た翌日にストップ安する、あれです。
ビットコインは、人気と知名度はありますね。でも「え、そんな人まで持ってるの?」という現状で、本当に需要は高いのでしょうか?
逆に金はかなり高騰している現在、もう買われすぎなのでしょうか?相も変わらず強い需要が続きそうな雰囲気はないでしょうか?
そういうことなのです。
シャピロ氏の価格が割り引かれるのではないという考えは常に意識しておきたいものですね。









