移動平均線のより具体的な使い方について解説していきます!
そもそも移動平均線ってなんだ?という方はこちら↓
移動平均線の設定
移動平均線の表示方法については、各証券会社のトレードツールの操作方法に従ってください。
移動平均線はテクニカル・インジケータの中でも最もメジャー、かつ重要なものですので、すべてのツールに搭載されているはずです。
設定数値は、21、75、200がメジャーです(おかだもこの設定を多用しています)。
21は、土日休場とした時の営業日日数、200は1年間の営業日数等、一応はそれぞれ意味があるようです。
しかし、グローバル化、インターネット化が進んだ今の時代、こういった点はあまり関係がありません。
「移動平均線は終値を使うから重要」と上記のリンクページで述べましたが、実は締めの時間によって終値が取引所ごとに異なるケースもあります。
上記のような事柄は必ず抑えておきたい点ですが、本質はそこではなく、要は「みんなが使っている」ということが重要なのです。
「みんなが使っているから、機能する」
この点において、移動平均線の最も効率良い数値を探す努力は意味がありませんし、正確な終値を表示するチャートを探す必要もないのです。
【「移動平均線はその期間のマーケットの平均売買価格を示す」という情報を得たいからみんな使っている。みんな使っているということは、その期間の移動平均線に基づいて売買がされるということで、ということは、その期間の移動平均線はより機能する】ということです。
移動平均線の使い方
さて、では具体的な使い方を見ていきましょう
GC、DC
移動平均線と言えばまずはこの2つです。
短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上に抜くことを「ゴールデン・クロス(GC)」と言います。
下記チャートのピンク丸部分は75移動平均線を21移動平均線が下から上に抜けたところです。
尚、短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に抜けると「デッド・クロス(DC)」と言い、下降トレンドに発展する可能性が出てくるとされています。
パーフェクト・オーダー
移動平均線を3本表示し、「価格>短期>中期>長期」と順に並んでいる状況を「パーフェクト・オーダー」と言います。(下降トレンドは並びが逆になる)
長期移動平均価格で買った参加者は順次利益の確定売りをし、それより安い価格で買った参加者は順次損切りの買いを入れてきます。そしてその流れを見た新たな新規買いが入ります。売りより買いが多いので、価格は上がっていきますね。
そうやってトレンドが進展していくと、今度はその流れを見た中期、短期の参加者も同じように利益確定売り、損切り売り、新規買いと進んでいきます。
買い方は疲弊していずれ勢いは落ちますが、それまで大きなトレンドが発生します。
移動平均線はレンジ相場に弱いので、他の要素を組み合わせ相場環境の認識をする必要はありますが、トレンド発生した上でのパーフェクトオーダーには逆らわないのが賢明です。
下記チャートは、左側は綺麗に「価格<短期<中期<長期」と並んでいるパーフェクトオーダーで、大きな下降トレンドが形成されました。
しかし、右側は「価格>短期>中期>長期」、「価格<短期<中期<長期」と並ぶパーフェクトオーダーを繰り返すものの、トレンドに発展していません。
移動平均線だけはなく、そもそもチャートの形そのものに注目しているダウ理論や波動論も併用する必要がありますね。
ただのレンジ相場でも、移動平均線の位置関係を見るとブレイクしそうかどうかを推し量ることができます。例えば「長期>価格>短期>中期」となっている時は、中期と短期が良い状況になっているので、長期移動平均線を上抜くと共に高値をブレイクし、上昇トレンドに突入する期待ができます。
マーケット心理の変化
大きな上昇トレンドの後、先ほど述べた「買い方の疲弊」や利益確定売りにより、大きな下落が生じます。このあたりはエリオット波動論とも密接に関連しているので、合わせて勉強すると習得が早くなるでしょう。
その下落をする際に、主要な移動平均線を割り込むとマーケット心理に変化が起きます。特に200移動平均線は重要です。
下記チャートは、順調に進展した上昇トレンドが青の200移動平均線を割った後、上昇の勢いが鈍化したことがわかります。さらにその後もう一度200移動平均線を割った際には、買い方の諦め、それを察した売り方により強烈な売りが入っていることがわかります。
上昇であれ下降であれ、順調に進んだトレンドの果てに200移動平均線を下抜く(上抜く)動きをした際には、「このトレンドは寿命が近い」とポジションの手仕舞いを検討すると良いでしょう。
抵抗、サポート
上記のようなことから、200移動平均線の周辺には多くの利益確定、損切り注文が並んでいます。
下記チャートは先ほどと同じチャートですが、ピンク丸が200移動平均線で反発したように見えるのは、つまり押し目買いの注文が多かったからだと推察できます(これはグランビルの法則にも繋がります)
そして、そこで付けた押し目の価格は、次に200移動平均線を割って下落した時の踏ん張りポイントにもなっています。
この段階で、「200移動平均線が意識されている」という市場心理が生まれています。
だからその後の上昇、緑丸ポイントでは200移動平均線で売られています。
その頃にはそれまでの押し目価格であったピンクの点線部分に買い方の損切り注文が大量に並んでいます。
しかし、結果は売り方の勝ち。ピンクの点線部分には大量のストップ売り注文が並んでいますから、それを巻き込んで大きく下落していますね。
このように、移動平均線はその期間の平均売買価格であることから、その周辺には多くの損切り、利確注文が並んでいます。その為、時に抵抗帯、支持帯として機能することも頭に入れておきましょう。
















