「これから上がるかも!」というチャートを見つけたら、タイミングを図らないといけないのは承知の上で「買い場がなくこのまま上がっていったらどうしよう」と焦ってしまうのはトレーダーのサガというもの。
十分な含み益が乗った時、「もう利確したい!」と思う反面「利確した後にもっとトレンドが伸びたらどうしよう」と思うのもトレーダーのサガ。
トレードにおいて最も重要なのは損益ではなく自身の精神状態です。いつだって自信を持ち、かと言ってマーケットを上から見ることはせず、勝っても負けても「うん、今回もいいトレードだった。次いこう」と後悔もせず有頂天にもならず、ただ淡々とこなしていかなければいけません。
そんな良い精神状態をもたらす為には、ポジション運営も上手に行う必要があります。
大きな損失や小さな利益はポジション運営がカギを握っているからです。
いきなり最大ポジションを持ってはいけません。損した時に後悔し、次のトレードに影響を及ぼします。儲かった時には調子に乗り、ルールを無視します。
でも、トレードの途中で最大ポジションを保有しなければいけません。そうじゃないと儲かりません。儲からないとトレードが嫌になります。
そこで、上手なポジション運営方法を紹介しましょう。
菱形運営
ポジションの運営方法は数多ありますが、講師の岡田は師匠に「菱形運営」というものを教わりました。
長らくこの菱形と付き合っていますが、損しても儲かっても、含み益が最終的に減少してしまっても、比較的良好なメンタルを保つことができています。
菱形というのは、時間が経つにつれてポジション量が増え、その後減少していくことを指します。
構築
具体的に見ていきましょう。
例えば下記のようなチャート。
水色丸部分で安値の切り上げ、第3波発展を期待してピンクラインを損切りに、ロングポジションを建てたとします。
この時、予定している最大ポジションの、例えば半分だけをポジションとして保有します。
そして、第1波の高値を抜けて第3波成立を確認したBのポイントで、残りのポジションを建てます。
次に、第2波分の値幅が伸びたと確認できるCのポイントで、保有ポジションの半分を利確したとします。(V計算値)
最後に、高値を切り下げて上昇トレンドが終わったかもしれないと気づけそうなDのポイントで残りも決済するとします。
リスクも抑えられた良いトレードになりました。
さて、この時のポジション量の推移を見てみます。
今回は最終的に保有するポジション量を2分割し、最初に1つ、後に残り、その後半分を利確という具合に進めていきました。
グラフに表すと菱形になっていますよね。これが菱形のポジション運営です。
決済
菱形という考えは決済にも使えます。
例えば下記のWTI原油チャート。水色部分でショートポジションを建てて、フィボナッチ・エクスパンションの1.618を目標としたトレードを仕掛けたとします。
自分ならどうやって利確するか、考えてみましょう!
一例として、下記のようなプランで決済していったとしましょう。
- A→フィボナッチ・エクスパンション100%を達成後に75SMAを上抜ける動きをしたので「おや?何かがおかしいかも?」と思うでしょう。そのまま上昇に転じても困るけど、再度下落する確立の方がやや高そうです。ポジションを6分割し、6分の1を利確しておきます。
- B→フィボナッチ・エクスパンションの161.8%を達成する寸前で切り返す動きをしました。「もしや1.618のラインをタッチしないパターンか?」不安ですね。安全に、6分の2を利確します。
- C→161.8%をほとんど達成した後に75SMAを上抜ける動きをしました。いよいよ下落も終了のように思えてきます。再度高値を抜けたら完全に上昇トレンドに転換です。6分の2を利確しちゃいましょう。
- D→下落継続かと思いきや、またもや1.618のラインを達成できず、75SMAを上抜けました。Cと同じパターンですね。そして今回は高値を更新し、完全に下落は終了しました。残ってる6分の1を利確し、オペレーション終了です。
さて、この時の決済ポジション量はこのように推移しました。
菱形に推移していることがわかります。
キモは「下降トレンドは完全に上昇に転じるまで続くのはわかるけど、それを確認した時には含み益のほとんどは失われている」というある種のジレンマのようなものを回避しようとすることです。
このジレンマに対し、最大限いいとこ取りできるように分割決済を採用すると良く、特に菱形を心がけて行うと精神状態を良好に保ったまま利益を最大限確保できるでしょう。
まとめ
ポジション運営は様々な種類があり、正解もありません。
ただ、どんなものにも共通するのは「確信がない限りいきなり本玉を入れてはいけない」ことと、「適度なところで利確するべきだが、全部利確するとトレンドが継続した時に悲しくなる」ということです。
ぜひ自分にあったポジション運営方法を構築してみてくださいね!















